DFPスタンダードは広告の配信し、その広告のインプレッションやクリック数などのデータを集計してくれますが、それらのデータは広告の配信方法に活かさなければ意味がありません。この記事ではDFPスタンダードを使った様々な広告配信方法を例を用いてご紹介します。
目次
純広告の場合
特定地域のユーザーには対して純広告を配信し、それ以外のユーザーには AdSense を配信する方法
オーダーの広告申込情報を入力する際に、ターゲティングを追加の項目で「地域」をクリックし、純広告を配信したい地域名を入力して検索。ヒットした地域名の右にある「追加」をクリックすればOKです。
これで日本のユーザーに対しては純広告を、それ以外のユーザーに対しては AdSense を配信させることができます。
特定の曜日や時間帯のみ純広告を配信し、それ以外の曜日と時間帯は AdSense を配信する方法
同じく広告申込情報の「配信の調整」で「曜日と時間」の項目の右にある「編集」をクリック。
上記のような画面が表示されるので「1日を通して掲載」をクリックします。
純広告を配信したい時間を指定して「OK」をクリックします。
自社広告の場合
AdSense の CPM が 一定を越える場合は AdSense を配信し、それ以外は自社広告を配信する方法
広告申込情報の「設定」の項にある「タイプ」から「自社広告」を選択し、 CPM (表示1000回あたりの単価) を任意の金額に設定します。この場合は CPM が20円以下の広告が表示されると思われた場合は AdSense の表示を避けることができます。
CPM ではなく CPC (1クリックあたりの単価) によって制限することもできます。
同一ユーザーに対して一定期間あたりに表示する自社広告の回数を制限し、残りは AdSense を表示する方法
※広告タイプで「自社広告」を選択すると AdSense との競合配信になるため、自社広告をある一定数ユーザーに表示させたい場合は「標準」を選択するよう推奨されています。
広告申込情報の「配信の調整」で「頻度」の欄にある「ユーザーごとにフリークエンシーキャップを設定」のチェックボックスにチェックを入れ、任意の期間と表示回数を入力して「フリークエンシーキャップを追加」をクリックします。
この場合は同一ユーザーに対して1周間につき1回だけ自社広告が表示されます。
アドネットワーク・アフィリエイトを利用する場合
ひとつの広告枠において、アドネットワークと AdSense を競合させて収益性の高い方の広告を表示させる方法
アドネットワークのレポートで CPM (表示1000回あたりの単価) または CPC (1クリックあたりの単価) を確認します。
オーダーの広告申込情報を入力する際に、設定の項で CPM または CPC を選択し、先ほど確認した単価を入力します。入力した単価をもとにDFPスタンダードが eCPM(表示1000回あたりの見積もり収益額)を自動的に計算して収益性が高いと思われる方を表示してくれます。
アドネットワーク、アフィリエイト広告、AdSense をローテーションで均等に表示させる方法
複数の広告を均等に配信させたい場合は「ひとつのオーダー」に「ひとつの広告申込情報」を作成し、その中に「複数の広告クリエイティブ」を設定します。
広告申込情報の「配信の調整」の 「表示する広告クリエイティブ数」 で「1 つ以上」を選択し、「広告クリエイティブをローテーションで均等に表示」で「均等」を選択します。
同一ユーザーに対して一定期間あたりに表示するアフィリエイト広告の回数を制限し、残りは AdSense を表示する方法
※広告タイプで「ネットワーク」を選択すると AdSense との競合配信になるため、アフィリエイト広告をある一定数ユーザーに表示させたい場合は「標準」を選択するよう推奨されています。
広告申込情報の「配信の調整」で「頻度」の欄にある「ユーザーごとにフリークエンシーキャップを設定」のチェックボックスにチェックを入れ、任意の期間と表示回数を入力して「フリークエンシーキャップを追加」をクリックします。
この場合は同一ユーザーに対して1日につき1回だけアフィリエイト広告が表示されます。
DFP は「色々なことができすぎて使い方がややこしい」と言われるほど様々な広告配信に対応しています。これらの例とレポートのデータを活用して、その広告枠に合ったベストな配信方法を見つけましょう。