賃貸物件探しにはGoogleストリートビューを活用しよう!

今回物件を探すにあたりGoogleストリートビューが便利だったので、どう便利だったか、どう活用できるのかについてまとめました。

※この記事は一人暮らし用首都圏引っ越し物件チェックリスト(リモートワーカー、フリーランス)の続きです。

目次

Googleストリートビューを活用しよう!

賃貸不動産サイトでめぼしい物件が見つかったら、マップとGoogleストリートビューでもその物件を確認しておきましょう。

物件探しサイトに掲載されている情報は

  • 住所
  • 駅まで徒歩〇分
  • 建物の外観の一部や周辺のお店

くらいです。

これらの情報はありがたいのですが、物件を売りたい側が載せている写真なので、どうしても

  • 見せたい部分・よく見える角度だけ載せている
  • あまり見せたくない部分は載せていない
  • 古い写真を使っているため実際以上に奇麗

といったバイアスがかかります。

Googleストリートビューでは、実際に自分がその物件が見える道沿いに立った視点から360℃見渡せるので、こういったバイアスを取り除いて物件の外側や周辺環境を見ることができます。

線路沿いの物件

これはマップでも確認できます。

線路沿いの物件であれば電車の走行音が、特に首都圏では1時間に何本もの電車が通ることになるため、かなりの頻度で音がすることになります。

一言に線路沿いと言っても

  • 線路から物件までの距離
  • 近くを通っている線路の本数
  • 通っている路線・電車の本数
  • 地上を走っているのか、高架橋の上を走っているのか
  • 狙っている物件の部屋の位置

などによって走行音の影響の大きさは多少変わってきます。また、木造なのかRCなのか、建物の形や向きによっても音の大きさは変わってきます。

ただし、必ずしも線路沿いの物件が悪いというわけではなく、人によっては全く気にならないこともあります。

こういった事情があるため線路沿いの物件は同じエリアの似たような物件と比べて家賃が割安に設定されていることが多く、物件オーナーも入居してもらうために設備を整えたり建物を奇麗に保つ努力をしているように感じます。

実際、私が2年以上住んでいた武蔵浦和の物件は線路沿いだったのですが、高架橋、それも騒音に配慮した壁が設置されたところを走っており、走行音はほとんど気になりませんでした。今回物件探しの参考に確認するまで、線路沿いだったことを忘れていたほどです。

線路沿いの物件の例

▲線路沿いの物件の例

川沿いや川に近い物件

こちらもマップで確認できます。

川沿いや川に近い物件もやはり家賃が安かったり、空室が出やすい傾向にあります。大雨による氾濫リスクがあるからです。

川に近い物件

▲川に近い物件の例。川に近い物件がすべてダメなわけではありませんが、これくらい近い場合は洪水ハザードマップを確認しておいた方が安心できます。また、浸水リスクのあるエリアだとしても、そのリスクを許容できるかどうかは人によります。

どの場所がどのレベルの危険度なのかは国土交通省の洪水ハザードマップで詳しく確認することができます。

国土交通省の洪水ハザードマップ

▲国土交通省の洪水ハザードマップ。

川沿いは基本的にそういったリスクがあることは念頭に置き、そういった物件を選ぶ際はハザードマップを確認しておきましょう。また、大雨のリスクを表す内水ハザードマップも確認しておくとより安心です。

もちろんリスクを把握したうえで許容するかどうかは自由です。

建物の外観・外装の整備状態

さて、ここからがGoogleストリートビューだからこそ確認できる部分です。

建物の外観は不動産サイトでも写真で確認することができますが、これらは必ずしも現在の写真が使われているとは限らず、かなり前の写真(外壁工事をしたばかりの写真など)を使っていることもあります。

Googleストリートビューの写真も昔は古いことが多く、5年前とか、10年近く前の写真が出てくることもあったのですが、最近はせいぜい1~2年前の写真が載っています。また、写真が撮影された年月日も載っています。

建物の外観は物件を探していて最初に目にする写真なので掲載側も気を使うところ。実際に行ってみると思ったほどきれいではなかった、というケースは多いですし、古く見える角度の写真を載せていないケースもあります。

Googleストリートビューでも物件の外観、外壁は確認しておくと安心できます。

某マンションの外観

▲某マンションの外観。経年劣化は見られますが、少なくとも外壁はきちんと手入れが行き届いていることが確認できます。

建物1階のお店やすぐ近くのお店

賃貸物件では1階を借りたがる人が少ないため、多くの物件で1階部分はエントランスのみか、お店が入っています。

この1階部分のお店というのは物件の写真で確認できる場合もありますが、何の店かまではわからないというケースもあります。

1階がラーメン屋や定食屋の場合は虫の発生リスクが高いですし、バイク店や工房の場合は音が気になるかもしれません。

Googleストリートビューでも何のお店かわからない場合は住所やお店の名前で検索して確認しておくのが良いでしょう。

周辺環境・インフラの整備状況

Googleストリートビューでは周辺の雰囲気や整備状況を見ることができます。

道の大きさはどれくらいか、ひび割れたまま放置されていないか、街灯はどれくらいの間隔で設置されているか、あと具体的に言えませんが、その周辺の空気感・雰囲気みたいなものがなんとなくわかります。

すぐ近くが風俗街だったというケースもありました。こういう場合は周囲の治安が懸念されたり、夜、駅から帰る時にキャッチに絡まれたりする可能性があります。

物件のすぐ近くが風俗街ということも

▲物件のすぐ近くにピンクの街並みが広がっていることも。気にならない人は割安な物件に住めるチャンスですが、治安を気にする方は避けた方が無難です。

駅までの道のり

Googleストリートビューなら物件から駅まで疑似的に歩いてみる体験をすることができます。

というのも、物件情報には『駅から徒歩〇分』という情報が載っていますが、このとおりにはならないケースが多いです。

この『駅から徒歩〇分』は直線距離ではなく、実際に歩く道のりで計算されてはいますが、道中の信号や踏切の待ち時間は考慮されていないため、途中に信号や踏切があれば実際には表示よりも時間がかかります。

開かずの踏切として有名な某駅近くの踏切

▲開かずの踏切として有名な某駅近くの踏切

また、これは1分で80m歩けるものとして計算されていますが、個人的にはこれはなかなかのペースです。歩幅が小さかったり、歩くのが遅い人は表示よりも少し時間がかかる可能性があります。

ここまでである程度物件に狙いを定めたら、物件を実際に内見してみましょう。

賃貸物件の内見時チェックリスト

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