RPGツクールMVで制作するゲームで、机やイスなどを動かしてその上に乗るイベントの作り方です。通常の状態では届かないような高いところにあるアイテムを取得したり、スイッチを押したりといったイベントに活用できます。
まずは動かすことができるイスのイベントを作りましょう。
イベント作成画面を開き
- 画像:今回のイベントに当てたい画像
- タイプ:固定
- 速度:お好みで
- 頻度:お好みで
- オプション:向き固定
- プライオリティ:通常キャラと同じ
- トリガー:通常キャラと同じ
に設定します。
続いて実行内容を入力していきます。「イスを押したら動く」こと自体は『移動ルートの設定』で「このイベント」を「プレイヤーから遠ざかる」に設定すればOKです。その際「移動できない場合は飛ばす」にチェックを入れておきましょう。
続いてイスを特定の座標まで動かした場合、イスの上に登れるようになるよう実行内容を入力します。
まず下準備としてイスのX,Y座標を代入する変数を作り、イベントコマンド『変数の操作』でイスのX座標とY座標を指定の変数に代入します。上記画像では「変数0005」にイス(このイベント)のX座標を、「変数0006」にY座標を代入しています。
このイベントのトリガーが「プレイヤーから接触」ですので、これでイスを動かすたびにイスの現在の座標が変数に代入されるようになりました。
続いて条件分岐でこのイベントの座標が特定の位置であればスイッチをONにするようにします。上記の画像では「スイッチ0204:教室机位置」としています。(イスなのに机と書いちゃってますがお気になさらず)
続いて同じイベントの2ページ目に、イスを特定の座標まで動かした場合のイベント内容を作成します。
『出現条件』を「スイッチ0204:教室机位置」がONの時、トリガーを今度は「決定ボタン」として、『実行内容』に場所移動(プレイヤーをこのイベントの1マス上の座標に移動)、セルフスイッチをONにします。(セルフスイッチはBを使用していますがA,C,Dでもかまいません)
これでイスを特定の座標まで動かしたあと、このイスを調べるとプレイヤーキャラがイスの上に乗ります。
次にプレイヤーがイスから降りるためのイベントを作成します。同じイベントの3ページ目に、出現条件を「先ほどONにしたセルフスイッチ」、トリガーを「決定ボタン」として、『実行内容』に場所移動(プレイヤーをイスから降りた位置に移動)、セルフスイッチをOFFにします。
これでイスに登った後プレイヤーがこのイスを調べるとイスから降りることができるようになりました。このイベントはイスに登る前の状態になっていますので、もう一度調べることでまたイスに乗ることができます。
最後に、このマップから別のマップに移動するためのイベントに「スイッチの操作:#0204 教室机位置 = OFF」を追加しておきます。
これをやっておかないとイスを特定の座標まで動かした後、別のマップに移動して再びこのマップに戻ってきた際、イスの位置は元の場所に戻っているのに「イスの上に乗る」ためのイベントの出現条件を満たしてしまっているので、イスを動かすことができなくなり、しかもイスを調べるとイスを残したままプレイヤーが指定した座標に移動してしまい、場所によっては空中から降りられなくなります。