パソコンを長く使っていると誰もが一度は経験するデータの誤削除。「データを誤って完全消去してしまった」「パーティションをいじってたらデータが消えてしまった」。EaseUS Data Recovery Wizard はそんな時、大切なデータを復元してくれるデータ復旧ソフトです。
目次
EaseUS Data Recovery Wizardとは
データリカバリーやバックアップなどデータの保守・復旧を得意とする老舗ソフトウェア会社 EaseUS が提供するデータ復旧ソフト。第24/26回Vectorプロレジ大賞の復元部門賞を受賞しており信頼性は抜群です。
機能としては単純な誤削除からハードディスクの損壊、パーティション紛失、ウイルスへの感染など様々な原因で消失してしまったデータを復元することが可能です。
無料版でも500MBまでの容量を復元可能となっており、大規模なデータ紛失でなければとりあえずこのソフトでのデータ復元が可能です。さらにソフトをSNSでシェアすることで合計2GBまで復旧可能な容量を増やせます。
データ復旧ソフト EaseUS Data Recovery Wizard 製品紹介ページ
EaseUS Data Recovery Wizardでできること
EaseUS Data Recovery Wizardでは以下のような原因によって消失してしまったデータを復元することが可能です。
- 「ごみ箱」を空にしてしまった。
- 【Shift+Del】でファイルを削除してしまった。
- 削除した覚えがないのにファイルやフォルダが見あたらない。
- デバイスの初期化、ウイルスによる攻撃などにより、メモリーカード(SDカードなど)へのアクセスの読み込みができなくなってしまった。
- バックアップせずに工場出荷状態に戻してしまった。
- パーティションを誤って削除してしまった。
- パーティションの再分割、起動の際の誤作動などでパーティションを紛失してしまった。
- 予期せぬ障害(バッテリーやソフトウェア内部など)、SDカードの不適切な引き抜きなどによって、データが消失してしまった。
- ハードディスクの損壊やシステム障害などの物理的要因によって、データが消失してしまった。
- その他ハードウェアの損壊やウイルス感染によって、データが消失してしまった。
誤削除、パーティションの初期化などはともかく、特筆すべきはウイルス感染、ソフトクラッシュ、果てはシステムエラーからの復元さえも可能となっています。
このレベルの復元となるとお店に頼んでも高額になることが予想されますし、そもそも復元できるかどうかすらわかりません。それをソフトウェア1つでできてしまうというのですから驚きです。
使い方
操作が非常にシンプルなこともEaseUS Data Recovery Wizard の魅力の一つです。実際にデータを復元しながら見ていきましょう。
ということでかれこれ10年くらい前から使ってるUSBメモリを引っ張り出してきました。
今もデータのバックアップ用に使っていますがいろんな用途で使ってたのでデータを消したり入れたりしていたはずです。
これをパソコンに繋いで EaseUS Data Recovery Wizard を起動します。
※EaseUS Data Recovery Wizard は復元するファイルとは異なる場所にインストールしてください。
復元したいデータが保存されていたディスクを選択して『スキャン』をクリックします。
クイックスキャン完了後、自動的にディープスキャンが開始されます。なかには2007年なんてものも!
復元したいファイルを選択して『リカバリー』をクリックします。
保存先を聞かれるので選択して『OK』をクリック。復元後のファイルは復元元と異なるデバイスにコピーした方が良いそうです。
たったこれだけでデータの復旧が完了しました。ファイルを開いて確認してみると完全に復元されています。
エディション
EaseUS Data Recovery Wizard にはFree、Pro、Technicianの3つのエディションが用意されており、それぞれ価格や機能が異なります。
機能 | Free | Pro | Technician |
---|---|---|---|
フォルダからのデータ復元 | 〇 | 〇 | 〇 |
誤削除してしまったデータの復元 | 〇 | 〇 | 〇 |
様々なファイル形式の復元 | 〇 | 〇 | 〇 |
多様なデバイスに対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
誤削除してしまったデータの復元 | 〇 | 〇 | 〇 |
RAWになったファイルシステムの復元 | 〇 | 〇 | 〇 |
永久無料アップグレード | – | 〇 | 〇 |
永久無料アップグレード | – | 〇 | 〇 |
永久保証の技術サポート | – | 〇 | 〇 |
クライアントへのサービス提供 | – | – | 〇 |
復元可能データ容量 | 500MB SNSでシェアすると合計2GB |
制限なし | 制限なし |
ライセンスの種類 | – | 1台PC用ライセンス | 無制限ライセンス |
価格 | 無料 | 8,900円 | 58,000円 |
小規模なデータ復旧やお試し用のFree、個人PC用のPro、法人や団体向けのTechnicianといったところでしょうか。
データ復旧ソフトは実際にデータの復元が必要になってから調べると焦りますし、データを紛失しないうちに試してみておいてもいいかもしれません。
動作環境
下記はWindows版の動作環境です。Data Recovery Wizard にはMac版も用意されており、かなりの対応幅の広さです。
基本動作環境&ハードウェア要件
- OS: Windows 10, Windows 8.1, Windows 8, Windows 7, Windows Vista, Windows XP, Windows Server 2016, Windows Server 2012, Windows Server 2008, Windows Server 2003
- ファイルシステム: FAT(FAT12, FAT16, FAT32), exFAT, NTFS, NTFS5, ext2, ext3, HFS+
- CPU: x86系以上
- RAM: 128 MB以上
- ディスク空き容量: 32 MB以上
対応デバイス
- PC/ノートパソコン
- HDD
- 外付けHDD
- USBメモリー
- RAID
- デジタルカメラ
- ミュージックプレーヤー
- メモリーカード
- CF/SDカード
- iPod
- ビデオカメラ
- ビデオプレーヤー
- Zipドライブ
- Microカード
- ペンドライブ
- SSD
- その他
PCはもちろん、デジタルカメラやミュージックプレイヤー、iPodまで主要なものは網羅されています。
対応ファイル形式
- ドキュメント:DOC/DOCX、XLS/XLSX、PPT/PPTX、PDF、CWK、HTML/HTM、INDD、EPSなど
- 画像:JPG/JPEG, TIFF/TIF, PNG, BMP, GIF, PSD, CRW, CR2, NEF, ORF, RAF, SR2, MRW, DCR, DNG, WMF, RAW, SWF, SVG, RAF, DWG, ARW, RW2, DCR, KDC, ERF, 3FR, MEF, PEF, SRW, X3Fなど
- ビデオ:AVI、MOV、MP4、M4V、3GP、3G2、WMV、MKV、ASF、FLV、SWF、MPG、RM/RMVB、MPEGなど
- オーディオ:AIF/AIFF、M4A、MP3、WAV、WMA、APE、MID/MIDI、OGG、AAC、RealAudio、VQFなど
- Eメール:PST、DBX、EMLXなど(Outlook、Outlook Expressなど)
- そのほか:アーカイブ(ZIP、RAR、SIT、ISOなど)、exe、SIT/SITX、HTMLなど
ドキュメント、画像、ビデオ、音楽それぞれでメジャーなものは全て対応しているといってもいいのではないでしょうか。
最後に
データ復元・復旧ソフトはその性質上、データが消えてしまった非常時以外には縁のないソフトです。
システムエラーやうっかりミスなんてそうそう発生しないだろうとたかをくくってバックアップを怠ってしまったとうい方は少なくないでしょう。そんな時もこのソフトがあれば焦らず落ち着いてデータの復元を考えることができます。